「感謝」による鍛錬の日々
一年ぶりの、「一語一会(いちごいちえ)」を開催。
本来は半年ごとに行っているのだが、昨秋はすわ選挙!という
タイミングだったので見送った経緯がある。
今回で第6回。
毎回、政治とはまったく離れて、様々なゲストお招きし対談な
どを通して客席の皆さんに、「一語」を残していただく。
これまでのゲストは、お坊さん、お医者さん、作家、ピアニス
ト、映画監督、など多士済々だが、ここらで一度スポーツ関係
の方をお招きしたいと思っていた。
いろいろ考えあぐねた結果、やはりボディビルの師匠である
「トレーニングセンター・サンプレイ」の宮畑豊会長にお越し
いただくことにした。
宮畑会長は二十歳のころ、脊椎分離症により一年間病院で寝
たきり状態の生活を送っていた。医者からはもう歩くことも困
難だろうと見離されかけていたのを、とにかく自分で動ける身
体になりたいとの一念で懸命のリハビリを続け、回復を遂げた。
それこそ、歩けるようになるにも大変で、やっと10分歩けた
と思ったらすぐに40度の熱を出して倒れるなどということも
度々あったという。しかし何とか社会生活可能な状態にまで回
復を遂げた後、そこで終わりにはならずに、さらに心身ともに
強化することを願いボディビルを始め、激しいトレーニングを
重ね、とうとう全日本選手権準優勝(ミスター日本2位)にま
で登りつめた伝説のボディビルダーである。
その宮畑会長が唱えるのは、人間の身体の「可能性」である。
限りなき可能性を秘めた人間の身体能力を、どう引き出してい
くかということを主眼として、その後、ボディビルダーの後進
指導だけでなく障がいを持つ方のリハビリをはじめ高齢者のア
ンチエイジングの健康法などを考案し、全国指導に駆け巡って
おられる。
そんな宮畑会長の健康指導と、サンプレイのチーフトレーナー
でありお弟子さんでもある現役の全日本クラスのボディビルダー、
近藤賢治選手のポージングをアトラクションとしてプログラム
した「一語一会」は大好評で終了した。
現役選手のボディビルダーの姿を見るのは始めてという来場者
の中、近藤選手の深みとキレのある筋肉と華麗なポージングは
会場を魅了した。
プロスポーツ選手の育成も含め、スポーツトレーナーの世界で
は有名な宮畑会長だが、最後にいただいた会長からの「一語」
は、「鍛錬」でもなければ「努力」でもない、「感謝」だった。
病院のベッドで天井だけを見つめ続けていた闘病時代も含め、
全てに感謝する気持ちが今日の自分を創ってくれた、と語る宮
畑会長の目は、優しさに満ち溢れている。
黙々と自分に向き合って鍛え続けた日々、健康な体を取り戻す
ことができたことの喜びを、すべての人々への「感謝」の気持
ちに置き換えてトレーニングの原動力にされてきたのだろう。
宮畑会長と近藤選手を駅の改札で見送りながら、「これでまた
少し、トレーニングにも身が入るというもんだ!」と、ひとり
ごちていると、ヒロコから「お父さん、あなたの仕事はなーに?」
と、釘を刺された。
「ハイ、国会です...。」
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コメント
スポーツと言えば、「汗」です。汗にまつわるエピソードを一つ。
土光敏夫氏の言葉に「知恵を出せ。それができぬ者は汗をかけ。それができぬ者は去れ!」というのがあります。
これを聞いた松下幸之助氏は「あかん、潰れるな」と呟き、「『まずは汗を出せ。それができぬ者は去れ!』と言うべきやね。本当の知恵というものは汗から出るものや」と部下に語ったそうです。
土光語録を真似した経営者の中には、失敗し、倒産した者もあったといいます。
つまりは、机上の空論を否定し、地に足のついた「現場主義」や「現実主義」の重要性を説いているのだと理解していますが、多くの世襲議員が初代のような実力を持ち合わせていないことや、東大法学部卒のキャリア官僚の多くが自己の学力に見合うだけの仕事をできていない最大の理由がここにあると感じています。
能力のある人物が現場で汗を流すと、素晴らしい仕事ができます。
馬渕さんはこの表現にピッタリの人物だと私は思っていますが、公務員改革(国・地方ともに喫緊の課題です)の際に私の紹介したエピソードをどうか忘れないでください。
投稿: 西大寺の一聴衆 | 2009年6月23日 (火) 22時55分