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2008年11月

2008年11月28日 (金)

ツボにはまる

 小沢代表と麻生総理の初の党首討論。
小沢代表が拒否しているだの、いやそうではないだの、とにか
くやっとのことで実現の感だが小沢代表は勇んで臨んでいった。

麻生総理に、なぜ二次補正予算を提出しないのか!?の一点で
前半を攻める。
麻生総理は、中小企業向けの金融については一次補正で十分だ
、しかし借り手の方の手当てでだけではなく貸し手側の手当て
も必要で、未だ採決されていない金融機能強化法案の採決をお
願いしたいと論点をすり替えてきた。

小沢代表も、年内は一次補正で十分だとの総理の認識を確認し、
ならばあわててぶち上げた二次補正はなんだったのかと詰め寄っ
た。

あわせて、一次補正で十分でかつ二次補正が来年ならこの年末
に解散総選挙をすればまさに国民の審判を受けての政権運営が
可能だと語る。

総理の論理矛盾は十分あぶり出せたと思う。

後半に解散を詰め寄る場面は、むしろ残り5分のところでよかっ
たんじゃないか。
それよりも、「生活対策」のもっと具体的な話に踏み込めば、
麻生総理の「借り手と貸し手」の話に引きずり込まれる必要も
なくなる。
そもそも二次補正は「生活対策」として給付金や高速道路減額
や地方への1兆円など生活支援の要素が多い対策として出され
てきたもの。具体的な総理のいうところの生活対策を示して年
内に早急に行う価値はないのかと詰め寄っても良かったと思う。
惜しむらくは、その点くらいか。

しかし、おおむね小沢代表が押せ押せの形になった。
おそらく、政権与党の幹事長まで勤められた小沢代表にとって
は「補正予算の審議」を行うか否かというのはもっともツボに
はまった部分だったんだと思う。
内角ベルトの線でフルスイング、という感じか。

ボールがバックスクリーンにまで飛んでったかって?
ウーン...。

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崩壊、不在、暴走そしてまた崩壊

 安倍内閣の「官邸崩壊」のありさまを明らかにし、そして麻
生内閣の解散先送りをいち早く発信するなどメディア界では
「感度No1」ジャーナリストの上杉さんとご一緒する。

安倍内閣の崩壊をいち早くつかんだ上杉さん曰く、官邸崩壊の
予兆は3つ。

一つ目は、自民党総務会という平場での公然とした総理批判。
これは先日、二次補正予算の先送りに対して、山本一太参議院
議員が自民党総務会で公然と批判を展開したそうだが、こうし
た平場でのトップ批判というのは組織に致命的なダメージを与
える。そしてその一つ目が起きた。

二つ目が、内閣記者会(官邸クラブ)での総理批判。
これは公ではないが、いわゆる総理版記者が総理の言葉の重み
というものを評価しない状態が起きることを意味するらしい。
官邸に入ったことがないのでわからないが、すでにこの官邸ク
ラブ内での記者の対応は冷めたものらしい。上杉さん曰く、記
者はもはや総理のいないところでは批判を展開しているとのこ
と。内閣記者会が、もはや総理の言葉を重要なメッセージとし
て伝える役割の終焉を予感している状態が起きている。

三つ目が、閣僚内の総理離れ。
かつて安倍内閣で、総理が入室しても起立しない、私語が続く
などの学級崩壊状態を幹事長が批判して逆に国民からあきられ
もした。このような閣僚が総理を軽んじる行動が閣議の中であ
らわれると要注意らしい。

上杉さんは、かつて安倍内閣、福田内閣でもこの状態になるの
に半年かかったのに麻生内閣はわずか二ヶ月で到達したと、こ
との重大さと異常さを強く主張する。

なるほど。
もはや、暴走の果てにまたもや崩壊か。

確かに、ここ二日ほどの総理の会見の様子は変だ。
テレビ報道を通してしかわからないが、精神的なダメージを表
情に現すことを抑えきれない状態に陥っているように見えた。

相当に、追い込まれている状態かもしれない。

あけての28日、小沢代表との党首討論が予定されている。
小沢代表は、たった一言、「なぜ、二次補正予算を出さない!?」
と問えば、終わりだ。

あとは、麻生総理が何を言おうと、ずるずると後退していくば
かり。これほど、詰め将棋でいう最後の一手を簡単に打てる場
面はないと思う。

会期末を明日に控え、院内ですれ違った自民党議員と言葉を交
わす。

どう?と聞くと、官軍に攻め込まれてた江戸城の中ってこんな
感じなのかなって思います、との答え。
そっかー、江戸城の中にいる君たちも時代の変化を感じ取って
いるか。

時代は変る。
新しい時代を創る人たちが、こちらにも向こうにもいる。
新たな創造者たちが集えば、この国はあるべき姿に向かうと信
じる。

暴走の先の崩壊はそんなに先ではない。
しかるべきときに、しかるべきものが担う時が来る。

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2008年11月26日 (水)

国交省11階特別会議室

 午前10時、社会資本整備審議会道路分科会第26回基本政
策部会が開かれた。
長ったらしい名前だが、要は僕が予算委員会で指摘した「需要
推計」の見直しが発表される会議。

昨日、道路経済調査室を呼んで話を聞こうとしたが手ぶらで来
て「お答えできません」の一点張りで一切の経過報告をしよう
としない。
行政側が、ここまで国会に対しすっとぼけるなら説明できない
法的根拠を示せと迫ったけど、考えたらこの人たちも上からの
命令で動いてるだけだしな、と気の毒にもなる。

そこで、今日の会議に僕は傍聴として出席してきた。

国土交通省11階特別会議室。

受付で、「アッ!?」という顔されたが関係ない。

2時間の会議が始まった。
将来交通需要推計、道路事業評価手法の見直し、新たな中期計
画の作成に向けて、高規格幹線道路の事業実施に向けた手続き
のあり方について説明が続き質疑が行われる。

委員からの、目を惹くような新たな指摘はない。

今回の社会資本整備審議会における報告は極めて大きな意味を
持つ。

将来需要推計が大きく減じられる結果となった。
昨年、中期計画で示された59兆円がまさに水増しだったこと
を自ら露呈した結果となった。
さらに、事業評価の見直しも加わり、「現行のB/Cは2~3
割程度小さくなる」と報告された。

昨年の中期計画における187路線に上る高規格幹線道路の点
検結果で単純シミュレーションしてみても、実に5兆9千億円
の事業費が削減されることになる。

まさに道路族によって伏魔殿と化していた道路行政が、今年2
月15日の予算委員会質疑によって突き崩されだした瞬間だ。
山が動いた。

しかし、道路族だか官僚だか、どちらの抵抗かわからないがさ
らにすごい仕掛けが待っていた。

需要推計の下落を受けて、中期計画をどのような規模にするか
については「社会資本整備重点計画と一体化」するという名目
で数値は出さないことになった。

何だ!?

水増しの予算額(59兆円等)を出してきたときはそれによっ
て予算を硬直化させてやりたい放題しようとしたのに、減額の
方向になったとたんに数値を出さない!?

あきれてモノが言えない。

そしてさらに驚くべきは、真に必要な道路か否かの「社会基盤
施設の効果のうち計算に乗らない部分」は、「国民の代表者が
政策判断すべき」となっている。

何?、減額の方向も一切定めず、政治家に判断させる方向に持っ
ていくのか?、道路族が泣いて喜ぶぞ。

国交省の道路経済調査室の、ある意味あきらめに近いかもしれ
ない「将来需要推計」は一定の評価をすべきものだった。

しかし、そのあとの中期計画の作成に向けての骨子がまずい。
道路族は技術的なところはあきらめて、「政策判断」に逃げ込
もうとしているのか。

戻ってきてから、早速テレビ取材3本に新聞2本。
本当に戦闘が始まった。

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2008年11月24日 (月)

みんなのお母さん

 東京で同居している長女と久しぶりに晩御飯を一緒に食べた。
選挙があるということで、しばらく地元べったりだった。国会
で上京してきてもそのままとんぼ返りで奈良に帰っていた。だ
からここんとこは実質彼女の一人暮らし。

久しぶりに、会うと速射砲のように言葉が飛んでくる。

そんなにいっぱい、いっぺんに話さなくてもちゃんと聞いてる
から。

外食をせがまれて、学生時代にも通っていた洋食屋さんに。
マスターもよく覚えてくれている店なので、気楽に行ける。
娘です、と紹介してサラダにスープ、チキンソテー、ハンバー
グなど平らげておなか一杯。

学校の話や友達の話や、冬休みの予定だとかまぁ、よくしゃべ
るなぁ...とニコニコしながら僕はただただ聞くだけ。
たぶん、こういう場面、母親は娘と一緒になって話の中身に突っ
込んで会話になるんだろうけど、男親はダメだよなぁ。

食事を終えて、帰りにコンビニでお菓子とアイスクリームを買っ
て帰る。
袋一杯のお菓子を抱えて店を出ると、ヒロコからの電話。
「あっ、今、しほりとご飯食べて帰るとこ。えっ、ちゃんとやっ
てるかって?、本人に聞いてみて!」と娘に携帯電話を渡す。

なにやら、「ハイ、ハイ、ハイ」とうなずいて笑いながら電話
を返してくる。

どうしたの?、ウン、だってお母さんワーワー言ってるんだも
ん。お父さんも大丈夫?って。

まぁ、いつものことやな、と笑いながら歩き出すと娘が言う。
「お母さん、お父さんにもしほり達に言うみたいに言うんだね。
なんか、お母さんはみんなのお母さんだね!」。

そ、みんなのお母さんだよな。
事務所のみんなにも、そう思われてるよ、きっと。
お母さんはみんなのお母さんでいいだろ?。

コクン、と娘はうれしそうにうなずいた。

布団に入って、あっと思ってヒロコに電話した。
「しほりがおまえのことみんなのお母さんって言ってたよ」と
伝えようと思ったら、ヒロコから先にしみじみ言われた。

「あなたとしほりの声が弾んでたわ。父と娘でそういう風に過
ごしてくれてるのっていいなぁと思って。最近、わたしはそん
なことにとっても幸せを感じるの...」

何も言えなくなって、「やっぱり、君はみんなのお母さんだよ」
と心の中でつぶやいた。

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2008年11月23日 (日)

麻生批判への戸惑い

 県連代表として、来年の県連予算と方針案を準備する。
本来ならもうとっくに選挙が終わっていると思っていたので、
活動方針も政権獲得後の県連のかかわり方を考えなければと漠
然と考えていた。
またもや来年も選挙中心の活動方針とならざるを得ない。

また来年中には選挙があるということは、やっぱり政権獲得後
の県連運営というものも考えなければならないので政権政党と
しての位置づけも盛り込む。
地方議員の役割は重くなっていく。

 地元を歩いていても、麻生政権への批判は強い。
おそらく、小泉総理以降の安倍、福田と続いてきた中でももっ
とも大きい批判を一身に受けているのではないだろうか。

麻生さんの総理としての資質に帰する話だけではなく、小泉マ
ジックからの経過年数によるところも大きいのだろう。
安倍、福田と小泉人気のかげりを徐々に受けて、そして麻生総
理は結果の負の遺産だけが残ったところに登場ということで一
番強い逆風を受けることになった。

結果責任を後任がすべて負わされるのは気の毒な気もするが、
それが政権政党の責任でもある。
ブッシュ失政の全責任をマケインが負ったと同じように、麻生
総理もその覚悟がなければ総理を担う資格はない。

同じことをするにしても、主体が大きく変われば若干の修正が
劇的な「変化」に見えることはよく知られたことだ。
人は、「政策」よりもそれも実行しようとする「人=人格・識
見」に価値を見出す。
人が変った瞬間がチャンスだったのにと与党のことながら思う。

だからこそ政治家は政策の前に、価値観を示さなければならな
い。
自らの人間を晒(さら)さなければならない。

 麻生さんも、総裁選でもっと本音本心を、素の自分を出せば
良かった。総理が博学である必要もないし、すべてのことをわ
かっている必要もない。
多少の間違いもする。

 僕は麻生さん個人のことはほとんど知らないが、例えば「自
分は勉強はあまり得意じゃなかったし金持ち育ちのボンボンで
世間知らずと言われるかもしれないけれど、負けるとわかって
いる戦いでも恐れず逃げずに来た、そして友達との約束だけは
絶対守ってきた」などと誰にでもわかる言葉で自身を表すこと
はできなかったのだろうか。

「経験と実績、加えて経済がわかるから適任」というのは自分
で語ることではないだろう。
すでに総理になることを前提で語っている姿は、心に響くもの
が少なかった。

もちろん、これは麻生さんだけではなくすべての政治家に当て
はまる話であり、自らにも問いたださなければならないと思う。

西大寺駅北口で演説中、多くの道行く人から声かけられる。
ありがたい応援の言葉。
と、同時に厳しい麻生さんへの叱責の言葉が胸に突き刺さる。

一瞬、一国の総理がこのように市井(しせい)で見下されて語
られていることに、同じ国会議員として戸惑いを感じる。

総理自らがまいた種かもしれないが、人に対する尊厳というも
のを最低限守ろうとする意識が国民からどんどんと消えうせて
いく気配にゾッとしてしまう僕は、まだまだ甘いとお叱りを受
けてしまうのだろうか。

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2008年11月22日 (土)

道路族(議員+官僚)のノロシ

 国交省の11月末までの道路需要推計見直しについては25
日の有識者検討会議で決定との報道。
便益の見直しについても、やっと常識的な範囲の数値を検討す
るらしい。
「走行便益」で浮いた時間に得られるとされる時給約2800
円の賃金も、改められるという。そもそも大手企業正社員給与
相当の時給を当てはめているわけだから、論外。アルバイトや
中小企業の給与水準も考慮に入れるようだが、そもそも「走行
便益」に浮いた時間で目一杯に稼げる要因を入れること自体が
「変だ」と思わないのか。
「費用便益」も余った時間をレンタカーにして貸し出して得ら
れる便益などとふざけたものだったが、これも減価償却を基準
にするとのこと。それなりの検討の姿勢はみえるものの、これ
でもなお、需要推計が増えるような話で最後に出てきたらひっ
くり返る。

 しかし、一方で自民党の国土交通部会は概算要求シーリング
の対前年度比3%削減の撤廃を決議した。
予定通り、概算要求での11%増の道路予算を堂々と出してく
る気か?
あわせて道路特定財源の一般財源化後も「必要な道路を整備す
るための予算確保」を決議した。
麻生総理の迷走の隙を突いて、道路族の大攻勢だ。

こうした道路族のプレッシャーの中、国交省もそれなりに苦労
しているのかもしれない。

また政府税調も一般財源化については、厳しい財政状況を考慮
して暫定税率の維持が必要との原案をまとめた。

道路を造りたい道路族と国交官僚、地方への交付「税」化を画
策する総務省とそれに繰られる総理、財政健全化の旗印で必死
でマイナスシーリングを守ろうとする財務省、そして税の面か
らは暫定税率の維持を訴える税調とが絡み合って与党の混乱は
今後必至だ。

 便益の計算が最終的に道路建設の適否を決定するが、これは
OD表から計算される配分交通量によって路線ごとに決定され
る。だから、その大前提となるフレームと呼ばれる需要推計の
計算にこそ道路建設の最大の要因がある。
自動車保有台数の減少が続く中、「モデルの再構築」という美
名の下に需要推計をどうごまかしてくるのか。

こちらも、徹底して調べ上げる段取りを組んでいる。
26日以降に戦闘開始。

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2008年11月21日 (金)

再就職等監視委員会の二度目の不同意

 同意人事で民主党は不同意の意思表示。
天下りバンク(官民人材交流センター)にあわせて設置される
再就職等監視委員会の同意人事。
これで、二度目だ。

この同意人事、衆院は与党の多数で決するが、参院で否決され
ることになるから再就職等監視委員会は委員不在が実質確定し
たことになる。

民主党は正式に、「民主党は、一貫して官僚の天下り根絶を訴
えてまいりました。再就職等監視委員会は、内閣府に設置する
ことが予定されている新組織でありますが、同委員会が発足し
なければ、省庁あっせんによる再就職は直ちにできなくなるは
ずであります。したがって、民主党としては、いかなる人物で
あれ、同意することはできないことを申し上げます。政府は、
こうした事態を真摯に受け止め、天下りバンクを含む制度設計
を見直すべきであります」と表明した。

とりあえず、これでこの同意人事をめぐる第二ラウンド終わり。
さぁ、政府はこれから天下りバンクを設置して、空っぽの再就
職等監視委員会のままで、天下りあっせんをどのようなかたち
で行おうとするのか見ものだ。

民主党の不同意のせいで、官民人材交流センターの監視ができ
なくなりずさんな状態が生まれるとプロパガンダでもするのだ
ろうか。

そもそも今の制度に問題があると、昨年来より指摘してきた。
民主党の主張に、どう対抗するのか。
天下り問題は、まさに改革の一丁目一番地だ。

そして、昨年否決廃案となってしまったが、あらためての「天
下り根絶法案」の準備もすでに整っている。最終の調整を政調
三役会ではかり了解を得た。

闘う用意はできているが、あとは内閣人事局を含む公務員制度
の改革状況をつぶさに監視し指摘していかねばならない。

ワーキンググループ会議のあとの顧問会議での結論もいい加減
な報告をしているので来週は内閣委員会でしっかり質す。

ホントに官僚たち、油断も隙もない。
与党政治家もボケボケしてると、あっという間に骨抜きどころ
か、魚が肉に化けちゃうぞ。

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まだ現状維持

 エコノミストや識者の皆さんとの話の中で、12月19日が
日銀利下げのタイムリミットであると一致する。
今日の日銀政策決定会合で現状維持が確認された。すでにFR
Bの新たな利下げと量的緩和へのカウントダウンが始まった中、
外堀は埋まっていくにもかかわらず。

来週には白川総裁の経済講演(東京)があるがあえて触れない
のか。
そして11月28日(金)にはアメリカでは感謝祭の翌日、す
なわちクリスマス商戦の初日がくる。通称ブラックフライデー、
小売業の年間売上高の約2~4割を占めるクリスマス商戦の出
来栄えは、経済状況を如実に示すものになる。
おそらく、壊滅的な状況となるのではないだろうか。

さらに12月3日にはアメリカの地区連銀景況報告(通称ベー
ジュブック)が出され、翌日にはECB(欧州中央銀行)定例
理事会、その翌日には米国雇用統計が発表される。
16日のアメリカ金融政策を決定する最高意思決定機関である
FOMCの直前に出される12月調査の日銀短観で相当厳しい
状況が明らかとなると、もはや外堀だけでなく内堀も埋まるこ
とになる。

12月18~19日の金融政策決定会合では利下げは避けられ
ないだろう。
しかし、それでもどうせ15ベーシスくらいに収めるんだろう
か。
やるならゼロだろ、ゼロ。

世界的なリフレ競争の中で、完全に立ち遅れる可能性さえある
現時点での金融政策に強い危機感を募らせる。

麻生総理が何も言わない今の時期に、民主党は金融政策を発信
すべきだ。
年が明けてからでは遅いぞ。

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2008年11月20日 (木)

200年住宅法案

 国土交通委員会での質疑。
長期優良住宅促進法案。いわゆる、200年住宅。
だいたい、200年って長すぎない...?

実は建物寿命は、おおよそわが国では30年とされている。
欧米諸国のそれは数十年から100年にまで及ぶものもあり、
日本の建物が「短命」だとして長期間使える、住まいできる建
物を作ることを推進しようとする法律。

趣旨は正しい。

短命の、安かろう悪かろうの建物はいけない。

しかし、どうもやろうとしていることがまたもやアノ、耐震偽
装後の建築基準法改正と同様に怪しいのである。
国交省が、また何ともいかがわしい動きをしている。
うーん、大手ハウスメーカーの意図ありや?

そもそも、建物の「寿命」と称しているのは、建てた後取り壊
されるまでの平均年数のこと。
「滅失住宅の平均築後年数」と呼ぶ。
これは、実はさまざまな要因によって起きている。

まずは、住宅の固定資産評価としての低さ。
かつて大蔵省令で定められた、会計上の減価償却資産の耐用年
数の規定により建物は築後20~25年で資産価値がゼロになっ
てしまうことにその原因の一つがある。土地本位制の日本では、
家を買う、建てるとは、実は土地を買うという意味でしかない。
おのずと30年もすると、改修より建て替えを選択することに
なる。

さらには税制上の問題もある。
相続税によって、土地分割をせざるを得なくなり取り壊しが生
じることもある。

また、今年度建築学会賞を受賞された早稲田大学の小松教授の
研究論文にもあるが、今現在でも日本の建物の寿命は40年と
言われている。決して材料(木材やコンクリート)の劣化が寿
命を決めるものではないことは、統計学的調査からも明らかで
ある。

にもかかわらず、国交省は飽きもせず相変わらずの滅失住宅の
築後年数を盾に「構造躯体の耐久性向上」などの措置を設定し
て「長期使用化」スペックのハードルをあげようとしているの
である。

またもや、中小工務店が悲鳴を上げるのが目に見える。
大手ハウスメーカーにおもねった姿勢に、厳しい監視を向けな
ければならない。

残念ながら、国土交通部門では修正のうえ賛成という立場のよ
うだ。
僕としては、もっとガンガンに審議してでたらめな部分は削除、
あるいは廃案も視野にとも思うが国交部門の皆さんの意見は賛
成で占めていた。部外の人間としては、質問させてもらえるだ
けでもありがたいと思わねばならないと気持ちを切り替える。

しかし、国交省はきりがないなぁ。
国交部門に戻ったら、思いっきりやる。

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2008年11月16日 (日)

はしもと博明君を育てる会

 広島第3区総支部長の「はしもと(橋本)博明君を育てる会
発会式」に出席、ちょっと照れくさいけど記念講演なるものを
させていただく。

 橋本総支部長の生まれ育った広島市安佐北区のあさひが丘で
の集会。
多くの方が集まって、地元の橋本博明君を応援しようと後援会
が立ち上がった。
浪人時代の苦しみを忘れることのできない僕としては、少しで
もお役に立てればと呼ばれればどこへでも行く。
そして、「移動事務所」もそうだけど少しでも僕の今現在持ち
えているノウハウのエッセンスを取り入れてもらえたらと思っ
ている。

 しかし、全国の候補者がこうして選挙の準備にさまざまな会
合やイベントを行っているわけだ。
支持者の方々からもがんばった結果だと評価される一方、選挙
が遠のくかもしれないなかで金銭面のことが一番大きいと思う
が、不安を隠しきれない部分もはあると思う。
「がんばって!」と心から願うしかない。
ハッシーこと橋本総支部長にも、「お金のかからないことをコ
ツコツとやるしかないよ!」と伝えた。

長引けば、現職に知名度で劣る新人候補にはプラスだ。
とにかくあせらず活動を維持し続ける以外にない。

夜、広島から奈良に帰って、スギちゃん以下に今日の活動をちゃ
んと予定通り終えたかと確認。

「ハイ、予定通りです。」との答え。
ありがとう。
緩めることなく行く。

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春日ウォーク

春日ウォーク

 選挙がある前提だったので、秋のイベントがスコッと抜けて
いた。
先送りが決まり、あわてて後援会向けのイベントとして「春日
ウォーク」を企画。
無理のない歩行距離で、それでいて自然を楽しめるルートとい
うことで考えた結果、春日大社を中心に普段じっくりと見るこ
とのできないエリアを散策ということにあいなった。

代々、春日大社の神官を勤める小中学校同級生のI君にお願い
して案内いただく。
いつも、事務所の拝殿参拝のときにも神事を執り行ってくれて
いる。
「ユージ、いつもありがとう!」と目で合図しながら、参道を
歩く。幸いにも雨もなく、お弁当もおいしくいただきながら解
説にもウンウンと感心しながら、へーっ、こんなにしょっちゅ
う来てても知らないこと多いんだなぁとあらためて奥深さを感
じる。
岡本権宮司にもお忙しい中ご挨拶いただく。

我が家からは、ヒロコと義母とプッチが参加。
子どもはもう一人ヨチヨチ歩きの女の子、ヒーちゃんだけ。
小学生にはさすがに神社や神苑ではおもしろくないか...?。
「プッチ、おもしろい?」と声かけると、「うーん、ビミョー...」
と大人気な返事。

まぁ、小三だしなと思っている傍らでヒロコはあくびしてる。
「お前、あくびなんかしてるなよ」、「だって、話長いしぃー」っ
て、お前、同級生が一生懸命案内してくれてるんだぞ、失礼だ
ぞ!、それに声デカイよ、聞こえるってば!

そんなこんなで無事終了。
参加者全員春日大社のすばらしさをあらためて実感。
ぜひ、県外含め多くの方にもじっくりと観ていただきたいと思
う。

秋のイベントはとりあえずこれだけ。
選挙終われば、また大々的にやりたいと思う。

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前倒しで国会準備

 国会は延長なし、で大勢が動いている。
さすがに、愚策の給付金に対する世論の批判に耐えられないと
判断したのかとにかく早々に国会を閉じてしまえということか。

明けて1月の5日に通常国会召集などとも言われており、「政
局より政策」のお題目も吹っ飛んでの政局至上の政権運営であ
る。

金曜日、税調議論で上った民主党の暫定税率廃止に伴う道路予
算の問題もどのような観点で絞り込むかは重要な要素だと思っ
て国交部門会議に出席。会議で問題提起を行う。
道路やってきた立場で言うと、キチンとやんなきゃな。

また来週の法案審議に上る「200年住宅法案」についても耐
震偽装事件以来、改悪が続く建築関連法案として論点を提示す
る。すぐに、斎藤筆頭理事から「来週質問やって!」とご指名
あり、その場で了解。来週、久しぶりに国交委に戻って質問だ。

その後、「地域金融円滑化法案チーム」の会合に出席。浪人中
にも一生懸命訴えた中小企業向けの金融アセスメント法案をま
たこの機にこそ提出しようということで、これもぜひとも積極
的に取り組むつもりだ。

その後、内閣委員会。
理事から来週の一般質疑の希望を聞かれたので、即答。

骨抜き内閣人事局構想の結末の前に、しっかりと甘利大臣に質
さねばならないことがまだまだある。
水、木のワーキンググループ(実務者会議)の報告を受け、さ
らに顧問会議の結論を報道で知る。

人事院の抵抗が相変わらずのようだが、報道紙面によると一元
化の方向に向いているようには見えるが、官僚たちがまた何ら
かの骨抜きを画策している可能性もあり十分注意が必要だ。

これについても、リアルタイムウォッチで質疑の予定だ。

そして、11月を目途としての道路の需要推計の見直しと中期
計画の再提出についてはごまかしを許さないためにも来週から
厳しくチェックを入れていく。

正月5日に通常国会召集ということは、今年より2週間早いと
いうことだからすべての準備も前倒しだ。

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2008年11月13日 (木)

パワーポジション

 前職や新人候補の仲間がポツポツと上京し出す。
ひたすら解散総選挙を信じて地元活動を続け、それこそ精根尽
き果てるまでに走り続けてきた仲間たちがこの状況で不安を感
じ出すのも無理はない。

疲労をにじませながら真剣に「選挙は相当延びますかねぇ?」
と訊ねられるとつらいものがある。
永田町から離れていると空気がわからないために、ついつい焦
りが生じるというものだ。
麻生総理の支持率低下を受けて、永田町の雰囲気を確認しに来
る仲間がこれからも増えることだろう。
仲間の気持ちが痛いほどわかるが、僕は僕の感覚で正直に「当
分なさそうだ」と答える。

そうですか、と力なくうなずく姿には脱力感すら表れている。

そんな中、全力で走る必要はないけどまぁ、ウォーミングアッ
プは済んだんだからあとはパワーポジションでいつでも動ける
ようにしとくことだよ!と伝える。

パワーポジション?とキョトンとされることもあるが、パワー
ポジションは運動の基本姿勢だ。

股関節を折りたたんでひざを軽く曲げ身体の重心がいわゆるタ
ンデンに収まる姿勢。
軽くかかとを浮かせ、母趾球に重心を乗せながらリラックスし
たかたち。

瞬時の身体移動を可能とする姿勢だ。

パワーポジションを取りながら、いかに身体を動かしていくか
ということをそれぞれの競技の特質に合わせて行うのがトレー
ニングの基本。

選挙も同じ。
準備は整ったはずだ。
もう十分温まった。
あとは、パワーポジションでリラックスさせておくこと。
実際の戦いのときに、俊敏な動きがいつでもできるように。

そして僕はといえば、パワーポジションからスパーリングを続
ける。

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崩壊、不在、暴走へ

 給付金の話がひどすぎる。
もう昨晩から、メディアではタタキまくり。
まぁ、仕方がない。これも自業自得。
詰めずに、担当部局とも相談なしに発表するからこんなことに
なる。

安倍総理のときにジャーナリストの上杉隆さん著の「官邸崩壊」
が話題になった。その後安倍総理の辞任によって「官邸崩壊」
が現実のものとなる。
そして福田総理誕生となるが、今度は何も決めずに先送りを続
け、挙句の果てに突然の辞任。こちらは実質主(あるじ)のい
ない「官邸不在」が続いた結果だった。
この秋、満を持してか知らないが麻生総理の誕生となった。し
かしこれはこれで福田総理とは反対に決めるには決めるけどす
べて勝手で、さらに実現不可能なことまで言い出して官僚はお
手上げ状態。まさに「官邸暴走」。

「崩壊」→「不在」→「暴走」で体をなしていない。

政権交代はもはや時代の流れとなってとどまることはないだろ
う。
だとすると、考えるべきは本当に政権与党になったときのこと
である。言いっぱなしの政策ではダメだ。
真摯な言葉を発しなければならない。

今朝、民主党税調の総会が開かれた。これから年末までに税制
調査会として党の税制体系をまとめ上げることになる。しかし、
これは即、政権党の税制となることを念頭に置かなければなら
ない。実は、まだまだ議論すべき点と解決しなければならない
課題がある。

税のみならず、他の政策でも同様だ。
そろそろ、予算委員会の準備だけでなく与党の立場になった場
合の想定で政策を詰める作業を並行してやらないといけなくなっ
てきた。

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2008年11月12日 (水)

もうひとつの予算委員会

 久しぶりの内閣委員会質疑。
大臣所信に対する一般質疑ということで、誰に何を聞こうか正
直迷う。なんせ7人の大臣を抱える内閣委員会はもう一つの予
算委員会と言われるほど所掌が多岐にわたる。

内閣府を統括する河村建夫内閣官房長官、警察関係の佐藤勉国
家公安委員長、与謝野馨経済財政担当大臣、甘利明行革担当大
臣、野田聖子消費者行政・科学技術・食品安全担当大臣、小渕
優子少子化対策・男女共同参画担当大臣、鳩山邦夫地方分権担
当大臣と居並ぶ。

経済財政問題も与謝野さんとやりたいなー、2兆円のばら撒き
政策を鳩山さんと議論するのもありだなー、などと思っていた
がやはり先の通常国会で修正協議によって成立した国家公務員
制度改革基本法に基づく改革プログラムについて確認せんわけ
にはいかん、ということで国家公務員制度改革について質疑。

明日にも提示されるといわれている、再就職等監視委員会の同
意人事が不同意の場合の総理の権限行使について町村前官房長
官の発言を踏襲するかを確認。
河村現官房長官も、明言できないようで答弁に窮する。

引き続き、甘利行革担当大臣に官僚が骨抜きにしようとしてい
る「内閣人事局」構想について質す。

民主党と修正協議で作った法案に基づく改革プログラムが官僚
主導による拙速な処理でまたもや骨抜きにされようとしている。
ここは、踏ん張りどころだと与野党協議を呼びかけるが、答え
ようとしない甘利大臣。

間違いなく、改革には後ろ向きだな。
自民党の中でも改革推進派は多数いるようだし、民主党が協議
に参加すれば官僚主導などには絶対にならないはずなのに。

時間40分は、あっという間で足りないくらいとなってしまっ
た。
質疑準備に徹夜は、予算委員会並みだがとにかくすべてにおい
て全力で集中してやる!と国会事務所には宣言している。
強烈な睡魔との闘いが、午後の委員会では待っている。

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2008年11月10日 (月)

解散病

 最近、ネットでは民主党の「解散病」とまで揶揄されるよう
になった解散要求アピール。
麻生総理のハラひとつなんだからもはや、モードを切り替えま
しょうよ、と思うのだが立場上、執行部としては解散を煽(あ
お)り続けるしかないようだ。

 ふり返って先週のオバマ大統領候補の勝利。
これは、相手を否定しない発信にあったのではないかと感じる。
民主党の指名選挙では、ヒラリー候補との舌戦で苦しみながら
もオバマ候補の討論・演説は時に迷いを露呈しながらも着実な
メッセージへとどんどんと変化していった。
そして、決して相手を追い詰めないオバマ候補の姿勢は、「一
つのアメリカ」という「国のかたち」を明確に示すメッセージ
と併さって、最終的には「戦場のヒーロー」共和党マケイン候
補を支持ずる保守層の取り込みを大きく推進するエンジンとなっ
ていった。

もちろん、サブプライム問題に端を発する金融危機、経済危機
が神風となったことは間違いない。

しかしオバマ候補は、今、アメリカ合衆国が求める大統領とは
「自由と平和を守るために”戦う”」リーダーよりも「調和と
新たな秩序の構築に”挑戦する”」リーダーであることを「変
革=チェンジ」という言葉で国民に象徴的に示し、そしてその
心をつかんだ。

 転じてわが国を省みれば、求められる変化とはムダ遣いに始
まる官僚主導による行政の高コスト化構造を改めることであり、
ひいてはそれを容認してきた政治のあり方を抜本的に改めるこ
とである。

まさに、今までの永田町の政治理論から離れた言葉と行動が求
められているのである。

今の状況は、国民にとっては大きなフラストレーションがたま
ることだろう。
これは、政府与党にだけではない。
民主党に対してもである。

 解散しないならしないで、とことん国会審議をやろうじゃな
いか。
任期満了まで、国会で論戦を繰り広げようではないか。
麻生総理に国会出席を求めて、国民へのメッセージの真価を問
おうではないか。

 民主党奈良県連では選挙体制解除は指示していない。
逆に来年9月の任期満了まで常在戦場で戦い続けろと指示した。
選挙だからといって特別のことをやる必要はない。
現職は、国会活動を必死にやって週末地元に戻ればとにかく歩
いて回って、集会やって、街頭で訴えて、発信し続ける。
新人は、国会ないんだからとにかく回り続ける。
これだけのこと。
実に明快。

解散延びたって何もやるべきことは変わらない。

解散病?、イーエ、罹(かか)ってませんけどと言ってやろう
じゃないか。

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2008年11月 5日 (水)

「緊急の備え」?

 「生活対策」と銘打った追加の経済対策についてのヒアリン
グ。
うーん、何とも役所のやる気のなさに満ちた説明に腹が立つ。

とにかく「総理の指示に基づき」盛り込んだ(だけ...)と
の苦しい説明が続く。
地方公共団体支援対策としての道路特定財源の一般財源化に際
しての1兆円の交付については相変わらず総務省と財務省の見
解は食い違ったまま。
「新たな仕組み」の創設については、「来年度予算編成過程で
決定」との話でこれでは来年の通常国会の冒頭での補正予算措
置じゃぁないか。
「緊急の備え」と謳っておきながら緊急のきの字もない...。

そもそも、二次補正予算が上げられるとして予算は衆院通過後
30日で自然成立だが予算関連法案は衆院通過後のみなし否決
に60日を要する。
通常国会は、来年1月中に召集することが国会法で定められて
いるため本臨時国会を延長できるのは1月30日まで。31日
は土曜日だから実際には召集はないと考えると60日さかのぼ
れば11月28日(金)までに衆院通過しないといけなくなる
計算だ。どう考えても、11月28日までの議了はあり得ない。

総理は民主党が参院審議を引き延ばすことはないと考えている
のか、それともそのときには間髪いれずに解散を打つ気なのか。

僕は審議引き延ばしより論戦を、と思っているが何のことはな
い、総理の意向とは別に役所がもはや先延ばしになることを見
越した対応してる。

10月30日に総理がぶち上げた「生活対策」は、緊急でもな
んでもない大風呂敷に過ぎないことになる。

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2008年11月 4日 (火)

ばら撒きへの判断

 麻生総理主導の追加経済対策は、ばら撒きだとの批判が勝る
のか、それとも厳しい台所事情への恩恵と受け止められるのか、
世論の動向はまだ読めない。

しかし、いずれにしても厳しい財政事情の中では実は選択肢は
二つしかない。
一つは、負担増。
現行の年金制度でいえば、とりわけ現役世代、若年層の負担増
が求められることになる。
そしてもう一つは、給付減。
こちらは、年金でいえば受給世代に我慢してもらうことを意味
する。
もちろん、社会保障のみを言っているのではなくて税と公共サー
ビスの関係と読み替えてもかまわない。

この二つのいずれしか現行の財政状況を悪化させない方法はマ
クロ的にはない。

もちろん、われわれは税金や社会保障保険料のムダ遣いを厳し
く指摘し正せと訴えているが、ムダ遣いの一掃だけで財政事情
が好転するものではない。

景気が良くなれば財政事情は好転する、というのは一つの真理
ではあるが、では何を為すべきかはあまり論じられていない。

結局、国民に負担増か給付減のいずれを選択するかを恐れずに
語ることを政治が避け続けてきたことの弊害が現れだしたとも
言える。

しかし、実はもう一つ選択肢があるよ、とのつぶやき、ささや
きが聞こえてくる。
負担増も給付減もせずに済む方法。
それは、さらなる借金である。
もういい、とばかりに次世代に途方もない財政赤字をツケ回し
する選択。

僕自身は「あり得ない選択」と思っていたがなんとなく「緊急
時だから背に腹は変えられない」などの声が上るのではないか
と恐れる。
そして、もし国民がその選択をしたときに、もはや改革などと
いう言葉はこの国には存在しなくなる。

今回の麻生総理のばら撒き政策は、実はこの恐ろしい「ささや
き」を発しているような気がしてならない。
健全な判断を国民が、政治家が、できるかどうかの岐路が迫っ
ている。

追加経済対策への世論動向は、きわめて大きい意味を持つ。

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