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2007年5月 1日 (火)

登記オンラインシステム

 昨年、決算行政監視委員会の分科会で登記オンラインシステ
ムの問題点を指摘した。答弁に立ったのは、タローちゃんこと
河野太郎副大臣。もちろん、僕も答弁要求していたのだが、政
治家同士の官僚答弁ではない質疑に、良い緊張感が加わって楽
しかった。
しかしその後、副大臣も代わってしまって残念だなと思ってい
たのだが、オンラインシステムの不備は続いている。
これは、何とかしなければならないと、再度分科会で指摘した。

今年の4月1日より、登記申請手数料を1000円から700
円に引き下げるインセンティブを付与してオンラインシステム
が供用されるようになった。初日に当たる2日に、早くもシス
テムはパンク。ログイン成功率はあっという間に6.9パーセ
ントまで低下し、「ほとんど繋がらない状態」になった。

当然、メモリの増設やCPUの交換など緊急の対応を行ったが、
システムの信頼性を大きく損ねることになる。

その後も、トラブルシューティング対応によってログイン成功
率が上がったかと思うと、アクセス殺到によりダウンが再度繰
り返された。

長瀬法務大臣に問うた。
そもそも、ログイン想定件数が甘かったのではないのか?
大体、ひとっつも利用率が上がらないでいたオンラインシステ
ムの現状のアクセス件数を前提に10倍程度しか見込んでいな
かったというのはあまりにも、安易ではなかったか。

大臣は平謝りしかない。
誤ってもらいたくて質問しているのではない。「登記」という
国民の財産等の「権利の保護」に関わる所管としては、姿勢に
問題ありだ。とりわけ、登記は申請順位が優先権を決定するだ
けに即時性の高いオンラインというのは合理的でもあると思う
が、繋がらず、登記できず、では本来の目的すら失っているに
等しい。

「登記できなかった損害」について質すと、「免責条項」があ
るなどという答弁にさすがに許せなくなり、「システムベンダー
のようなことを言っていていいのか!」と思わず厳しく指摘し
た。

司法書士さんや関係者の皆さんにしてみれば、今回の法務省の
失敗と対応の拙さは、ホレ見たことか!の想いだろう。

オンライン申請で、時間のロスとなる証明書の郵送手続きに対
して、窓口受領についても並行して行えるように求めると、局
長からは実施する方向の言質を取れた。

少しは、前に向いた対応を考えてくれそうだ。

まぁ、30分という短い質疑時間だったが、そこそこ指摘でき
たと思う。

質疑終了後、休憩が宣され大臣がおもむろに寄ってこられ、開
口一番、「いやぁ、私は先生のように機械のことは詳しくなく
て...」。

(「別に機械のこと詳しくなくてもいいんだけど...」)と
思っていると、大臣は次に、「やはりこのシステムは金がかか
りすぎますかなぁ?...、いっそ止めてしまったほうがいい
ですかなぁ...?」と語った。

正直な人だな、この人。

と、思う間もなく局長が飛んできて、「先生今後ともよろしく
ご指導お願いいたします!」と大臣をさえぎった。

さぁすが官僚、大臣にいらんことしゃべらせないテクニックは
抜群だ。

でも、大臣の本音を垣間見たモンネ、僕。

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